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  • 2011.10.14 Friday
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CAN NOT FLY

何も言えなかった


一人泣く君に


空を切る距離だった


伸ばしたつもりの手



せめてその手を合わせて


真似事でも十字を切って


君とその空へ


祈るしかできない



翼の無い僕らには


辿り着けない場所がある


それでも顔を上げれば


月と雲が、星と虹が


同じ空の下


生きていると


信じさせてくれる



今は立ち止まって

空を見上げなよ

empty


これが最後かもしれないと

思いながら交わす愛に

意味なんて求めないで

僕はただの偽善者だ


「誰かの為の命」だとか

「手を繋ぐ理由」だとか

中身のない言葉書き散らす

底の知れたガラスの瓶だ


「誰にも幸せにしてもらいたくない」

そんな科白を今も覚えている

言いえて妙だよ

僕はたぶん

誰も幸せにできそうにない


それでも求めてくれるかい?

手のひらからこぼれる想いを

自分という器に

不器用に汲みつづける僕を

遠くからでも


すぐ傍ででも


嘲笑いつづけていいよ



蜩と夕立


雨の前の匂い


ひぐらし達の音


燕の低く飛ぶ景色


祭のあとの静けさ



君が嫌いだった夏が終わる


君が名前をとった夏が終わる


包み込むような君の荒い熱さを


冷やして癒すことは出来なかった


僕の季節は君のあと


冷たい月と夜の世界



この短い終わりの夏に


君とすれ違えたらいいな



君の嫌いだった夏が終わる


君を思い出す夏が終わる

絵本

月明かりを頼りに


君とひらく絵本


少ない言葉と大きな笑顔


僕ら二人の写し絵のよう



単純な筋書きが


優しさに満ちている


純粋な彩りが


憧れを映してる



ハッピーエンドは

物語がまだ続くことを

仄めかしてくれる

その先にある

冒険や波瀾万丈を

夢にみる瞬間が好き



月明かりを頼りに


真夜中の公園


この世界とたった二人で


無限も永遠も超えよう



life go round


肩の力を抜けよと

他人にはよく言うけれど

いま僕はかなりガチガチに

しゃちほこばって電車に揺られてる



青春と呼べた

あの頃とは感じ方も

何もかも違う

別の人生みたいだ



愛した人がいた

後悔もままあった

流れた時間が全て

無駄じゃなかったとは言い切れない



今ここにある不安や

優しさや価値観も

もう2ダース分時が廻れば

また違う色に変わる



一度きりのはずの舞台で

何度も役割を変えて

誰かに何かを伝える為に

僕は常に出番を待ってる

いつもそれは必然で

すべからく脇役で

喝采など無縁でも

誰かが手を叩いてくれる



肩の力を抜けよと

君にはよく言うけれど

いま僕は相変わらずガチガチに

しゃちほこばって待っている

次のステージを待っている

霧雨

ほんの少し頬に感じるくらいの

水しぶきに似た雨粒のように

心地好い冷たさを引き連れて

いつも君に降り注いでいたい


傷つけることも暖めることもできない僕は

北風にも太陽にもなれないだろう

通り雨のような激しさもない

ただひたすらに

君に寄り添う

雨粒のように

頬を撫でる


そしていつのまにか

太陽(別の誰か)にかきけされるだろう


こっそりと虹を描きながら

vacancy

なぜこんなに虚ろなんだろう?

その意味を知る度に

愛するってことが怖くなる

大事なモノを増やすことに

ひどく臆病になる


切なさとも違う

哀しみとも云えない

永遠に落ち続ける

砂時計のような

vacancy

埋め続ける粒は

この身から剥がれた

おがくずのようなもの


その流れる音に

耳をすましても

君の声は聴こえない


goblin

こんなことなら無理にでも

締め出しておけばよかった

いまもまだ胸の中で

無邪気な小鬼が暴れてる

いたずらなモンスターが

あの日の笑顔のまま

心臓を押し潰す


いっそ体ごと

引き裂いてしまいたいけど

きっと手遅れなほど

僕の一部になってるんだ


皮肉だろ?

耳たぶや爪先まで

熱く血が廻るのも

小生意気な小鬼が

この体を動かしてるんだ


滑稽だろ?

誰のためでもなく

僕は二度と

愛してると

言葉にはしない

真空


胸の中で踊る


影が陰を落とす


いつか捨てた想い


今も疼く程に



空っぽなはずのその空間が


意味ありげに存在を主張する


無理に作り出した真空が


衝動のように暴れている



ただの輪郭のくせに


そこにいないくせに


手応えもないくせに


傷口だけ残すのかよ


共犯者の船


誰かが泣くのなら

僕は笑う


誰かが笑うなら

僕は諭す


誰かが諭すなら

僕は怒る


誰かが怒るなら

僕は泣くだろう


同情も共感もさ

甘えないなら嫌いじゃない

けど誰もが手を繋いで

同じ向きで祈ってるだけじゃ

その船は前に進まない

ただ風を待っているだけの

共犯者たちの船の

行く先の知れない旅に

誰が手をふるんだろう


誰かが泣くのなら

僕は笑う

誰かが正しいなら

僕は間違ってもいい

せめぎあうその先に

たどり着く場所があるから

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