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  • 2011.10.14 Friday
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暗黒を纏う男


どこまでも黒く為りたい

男はそう言っているようだった

血を流しても黒く

女に扮しても黒く

笑いも哀しみも塗りつぶしたがる

しかしこの男

同じ漆黒の舞台の上では

仄かに燐光を発する

あれがたぶん

この男の本当の血の色なのだろう


綺麗言

どんなに並べても

キレイなだけじゃ

心はほどけないだろう

それでも言葉を選ぶことを

やめるわけにはいかない

どんなに然り気無くても

どんなに嘘臭くても

言葉だけでは語り尽くせないのだから

せめて最後まで

自分で答えを探す


愛する人へ

あなたと一緒だと

ご飯が美味しい

あなたの寝顔を見て

一晩中起きていられる

あなたが安心して

酒に酔える相手でいたい

愛する人へ

嘘偽りなく

だからこそ愚かな

この塵屑のような想い


笑顔

愛も

正義も

世界を救えない

少なくとも僕の世界は

大切な人の笑顔が

救ってくれる

そしてその笑顔を

僕が守る


あぁ、なんだ

結局自分の世界は

自分で救うんじゃないか

つながる


ちぎれた糸も

ほどけた絆も

想いがあればつながる

ゆっくりと結ぼう

瘤は戒めになる

でも

前よりも強い証にもなる

無題


 死にかけている男がきいた

「男にとってのしあわせって、なんだろうな?」

別の男が言った

「好きな女に好きだって言えることさ」
「男の幸せはそれだけでいい」

死にかけている男が言った

「じゃあ俺、結局不幸だったんだな」

別の男が答えた

「それでも胸は張れるだろ?」

桜は散るために咲く

恋も終るために始まる

ただ恋の終りは

いつでも悲しいとは限らない

桜が美しく

実を結ぶために散るように