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  • 2011.10.14 Friday
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回答用紙

見つからない出口を探していたら

とっくに放り出されてたのに気付いた

出したはずの答なのに何度も

読み返して穴があいたんだね


何もかも元通りには

決してなりはしない

だからせめて形を思い出さないように

バラバラに千切ってしまおうか?

丸めて飲み込んでしまおうか?

ほら出来もしない空想だ


いつかはその答が正しかったと

誰かに胸をはれるだろう

その時に笑ってくれたら

その人を友と呼べるかな


サヨナラを言わなかった

代償を払うように

傷よりも痛む優しさ

何度も書き直しして

汚れてしまったけど

でも後悔はしない答


名前を書き込んだら

折り畳んで風に飛ばすだけ




ポケット

中途半端な思い出を引き出しにしまったら

ポケットが軽くなった

その分気持ちは余計に押し戻されて

ステップは少しぎこちない


でも今じゃなきゃだめなんだ

いつか憧れてくれていた僕を

取り戻さないといけないんだ

それが幻想だったとしても

確かに演じていたはずの

さりげなさや温かさを


もう一度


そうもう一度


逢うことのない君のために


時間も距離も

深さも大きさも

はからずに済むように

中途半端な思い出を

そっとしまい込むよ


そしていつか別の何かで

満たされていくんだね


確信犯

して欲しいと思うことなんか

何一つ出来てないね

判りあっていたつもりの頃とは

比べ物にならないほど

遠ざかってしまった距離を

縮めようとするなら


何もしなかったり

何も感じなかったり

時だけに委ねたりする方が

良いのかな?


そう、わかってる


でもどこかで君が抱えてる痛みを

知ってしまうとするなら

名前をつけられないこの感情を

消してしまうのは難しいな


して欲しくないことだって

わかってるくせにね


心と体がまだ

同時にうごくんだ

躊躇も逡巡もあるけど

胸の真ん中の感情には

後悔はない


でも届くなら

ごめんと一言

伝わらないかな

プリクラ


みんなで撮って分けあった

プリクラのひとコマみたいに

埋もれてしまっているけど

確かに片隅に貼ってある

君の姿はもうだいぶ

小さくなっています



フタ付きの箱にしまってないから

わざわざ思い出すまでもなく

治りかけのカサブタを

わざわざ毎日剥がすみたいに

いつも気持ちに引っ掛かってて

ホント馬鹿馬鹿しいったらありゃしない



小さくなった君に合わせて

痛みの深さも小さくなったけど

確実に感じるのは

そのひとコマが

色褪せないからでしょう


ああホント馬鹿馬鹿しい

蓋閉めてしまっちゃえよ


LOVE


その人が死んだら

僕は人目憚らずに

涙を流すだろう

明日でも

十年先でも

年老いても

別の人を愛してても

こらえる自信はない



そしてもし僕が死んでも

その人は泣かないだろう

約束をしたから

先に死なないと誓ったから

忘れずにきっと果たすから


今はもう意味がないとしても

その人にとって何者でもなくても

僕にとって大事な

生きる意味なんだ



who's pleace, be in?


そこに居るのが僕じゃなくて

むしろ安心なんだ

何も出来ないから

君を見ているだけだから


僕の代わりの誰かとか

思うほうが気が晴れるかな

負け惜しみもいいとこだけど

くだらない自己満足だけど


最初から僕は僕で

誰かの代わりだったのだから

失くしたものの埋め合わせを

連鎖させていくのは

誰にも止められない

誰からも奪えない



そして僕らは

それを承知で

いつでも恋をする

動力


結局人は行き着くところ

最後には立ち止まらなきゃならない

だからそれまでは

動きもがいていこうかな


どうせ止まる時は

自動的に動かなくなる

今はまだ

その時じゃない

心のバッテリーが

Eを指すまでは


でももしスッカラカンになってもね

たぶん悪あがきするんだ

自動巻きの腕時計みたいに

ちっちゃくても丁寧な

あったかいハートでいよう