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  • 2011.10.14 Friday
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光陰


立ち止まっていても世界は

光の速さで動いているらしい

曇ったままの目をしてたら

大事な場面を見逃してしまいそうだ


でもこだわって生きることが

どんな物でも讃えられるなら

いまだって胸を張るよ

こんな僕でも支えられていた


あの人がかけた魔法

戻らない時間でも

あの日とかあの場所を

くだらない誓いでも


難しく考えずにいられたんだ

美しく燦々めいていられたんだ

その輝きに照らされて

僕は強さと

弱さを手に入れたんだよ


絵葉書のように留まらない

光と影の記憶

世界の速さに戸惑わないで

大切なものを照らすよ

今は自分自身の光で



黄砂

唇が乾く

優しくない風

苦い黄昏は

やがて闇に変わる


引き返してもカラカラと

鈴の音みたいに耳に残る

たぶん季節二つぶんは

思い出して眠れないかも


でも不思議なことにね

忘れてゆくんだよきっと

三つ目の季節には

新しく風が吹いて

唇が湿り気を求める

砂混じりの街角


責める人もいないけど

讃えられることもない

弱さとは限らないけど

強さとも言えないよね


少しだけざらついたまま

季節が過ぎてゆく

自分という街角で

たぶんまだ迷いながら

朝の風に耳をすませる

忘れてしまった音があることを

思い出してもかまわないように

Bridge

心の声なんか伝わらない

どんなにわかりあっていても

言葉さえ時には通じない

どんなに思いやっていても


想像してみるしかないとして

痛みとか悲しみがあるとして

どうすればよかったんだろう?

離れてしまった君との間には

渡れない川がある


少しずつ橋を架けて

一歩ずつ歩いて行こう

一飛びで越えるには

この背中は軽くない

同じこと繰り返すなら

片道の切符も

蝋の翼もいらない


自分っていう場所があるから

人を思いやれるんだよ

そのために積み上げる

言葉をあきらめない


君がいる向こう岸へ

たぶんその向こう側へ

ゆっくりと橋を架けるよ